オウンドメディアの作り方とは?詳細な手順と成功のポイントを解説

「オウンドメディアでサイトへの流入数を増やしたい…」
「オウンドメディアの立ち上げってどんな手順を踏めば効果が出やすいの…?」

このようにお悩みの方はいらっしゃいませんか。

近年、オウンドメディアにより顧客ニーズのあるコンテンツを発信することで、集客効果を狙う企業が増えてきています。

しかし、オウンドメディアはやみくもに立ち上げ・運用を行っていては高い効果は見込みづらいです。

この記事では、オウンドメディアのについてその作り方の手順やポイントなども合わせて詳しく説明していきます。

この記事を読んで、あなたもオウンドメディアを作ってみませんか?

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1.オウンドメディアとは?

そもそも広義でのオウンドメディアとは、自社で保有するメディアのことを指します。

オウンドメディアで有益な情報を発信することにより、自社の製品やサービスを広く認知してもらえたり、自社のファンを獲得できたりするといった様々なメリットがあります。以下は弊社が制作したオーマッチ株式会社様のオウンドメディア記事コンテンツですが、中でもWebサイトでユーザーの役に立つ情報発信を行う、記事形式のオウンドメディアをこの記事で取り上げます。

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この記事では記事形式のオウンドメディアの作り方について、次の3つの段階に分けて詳しく解説していきます。

  1. 事前準備編
  2. サイト制作編
  3. コンテンツ制作編

順番に解説していきます。

2.オウンドメディアの作り方〜事前準備編〜

まずは事前準備編です。

結果の出るオウンドメディアを作るためには、以下の4つの事前準備を行いましょう。

  1. 目的を決める
  2. ターゲット設定
  3. 分析をして戦略を立てる
  4. 運用体制を決める(内製・外注)

1つずつ詳しく解説します。

(1)目的を定める

オウンドメディアを始める際に、何を目的として立ち上げるのかを明確にしておきます。

オウンドメディアの目的には大きく分けて以下の3つの種類があります。

  1. 集客
  2. ブランディング
  3. 採用力の向上

#1:集客

オウンドメディアでターゲットユーザーの役に立つ情報を積極的に発信することで、顧客との接触が可能になります。

集客を狙ううえで大切なのは、単に自社の製品やサービスをPRする記事を発信するのではなく、ユーザーの疑問や悩みを解決するような記事を発信することです。

その中で、自社のことや自社が提供するサービスについて自発的に興味を引き出すことで集客効果を生み出します。

#2:ブランディング

オウンドメディアを通して定期的に質の高い記事コンテンツを発信することで、自社のイメージを向上させ、自社の信頼度を高めることができます。

例えば、経費精算システムを運営している企業がオウンドメディアで経費に関するコンテンツを発信していると、「経費関連はこのサイトを見ればわかる」という認識を得られ、信頼度が高まり、安心できるブランドとして認知されます。

#3:採用力の向上

自社の企業理念やビジョン、採用活動などを記事として発信することで、自社自体の認知を高め企業の採用力を向上させます。

企業情報を積極的に発信することで、自社はどんな人材を求めるのかを提示でき、求職者は企業の情報を幅広く知り企業のビジョンなどに共感したうえでのエントリーが可能になるため、マッチしやすくなるというメリットが考えられます。

このように、目的によって提供するコンテンツの内容や戦略が異なるため、自社が何を目的としてオウンドメディアを立ち上げるのかを明確にしておきましょう。

(2)ターゲット設定

次にオウンドメディアの対象となるターゲットを明確に定義します。

例えば、中小企業向けの労働管理の情報の発信であれば、ターゲットは「勤怠管理の効率化や給与系作の自動化を考えており、労働管理サービスの導入を検討している中小企業の人事担当者」のようなものになります。

このようにターゲットを設定することにより、対象とする顧客が求めている情報は何なのかをユーザー目線で考えやすくなり、よりニーズに合った情報を提供することが可能になります。

(3)分析をして戦略を立てる

次に自社の課題や顧客行動などの分析を踏まえて戦略立てを行います。

はじめに戦略を立てて目的までの道筋を明確にすることで、果的にオウンドメディアを運営し、より効率良く目的を達成することが可能になるからです。

戦略を立てる際に、自社や競合他社、市場の分析を行うことでより効果的な目標を立てることができます。

競合と全く同じような内容の情報発信を行うのは場合によっては費用対効果が悪かったりするため、自社に合ったコンテンツは何かを考えましょう。

分析方法には、PEST分析やSTP分析、5Forces、マーケティングミックスなど様々なフレームワークがありますが、ここでは一例として3C分析とクロスSWOT分析についてご紹介します。

 

このような分析で企業や市場の現状を把握し、それをもとにしてより効果的な戦略を立てることで、どのようなコンテンツを制作すべきか、どんなコンセプトで作るのかを考え、コンテンツの方向性を固めましょう。

(4)運用体制を決める(内製・外注)

オウンドメディアの運用を自社で内製するのか、専門会社などに委託するのかを決めます。

どちらが最適かは事業や状況によって異なりますが、それぞれには以下のようなメリットとデメリットがあります。

これらのメリット・デメリットも考慮しながら自社に合う運営方法を選択しましょう。

また、専門会社や個人にメディアの立ち上げやコンテンツ制作など一部だけ外注することも1つの手段といえます。

3.オウンドメディアの作り方〜サイト制作編〜

事前準備が完了したら、次にサイト制作編です。

サイト制作は制作会社と進める場合もありますが、工程を理解しておくことで出来上がった時に思ってたのと違うなどの事態を防ぐこともできますので、流れを理解しておくことをおすすめします。

サイト制作の大まかな流れとしては以下のようなものになります。

  1. 企画設計
  2. ワイヤー作成
  3. デザイン作成
  4. 開発

順番に解説していきます。

(1)企画設計

まずはじめに、どのようなオウンドメディアにするのかの企画設計をしていきます。

この際、事前準備の段階で決めた目的やターゲット、分析に沿った戦略から、サイトのコンセプトを定めます。

例えば、SEOに関する情報を初心者向けに解説するWebサイトのサイトコンセプトの例としては、「SEOに関する疑問や悩みを初心者でも簡単に解決できる」のようなものになります。

サイトのコンセプトを定めておくことで、方向性をずらすことなくユーザーに届けたい情報を伝えることができます。

(2)ワイヤー作成

ワイヤーとは、Webサイトの完成イメージ・レイアウトをシンプルに線や枠であらわした設計図のようなものです。

なぜワイヤーを作る必要があるのかといと、ワイヤーによりイメージを可視化することによって、Webサイト制作に関わるメンバーで完成イメージを共有しやすくなったり、制作にあたって必要な要素を絞り出すことができたりするからです。

ワイヤーをつくることによって、あとで「これが足りないから使いにくいWebサイトになってしまった」「余分な部分が多すぎて分かりにくいWebサイトになってしまった」というような自体を防ぐことができます。

また、ワイヤーフレーム作成ツールを利用して試行錯誤を繰り返したり、競合のWebサイトを分析したりすることによってどんな形のWebサイトが自社の目的・戦略に合うのかを考えることが大切です。

(3)デザイン作成

作成したワイヤーをもとに、Webサイトのデザインを作成します。

デザイン完成までの流れとしては、ワイヤーを色やイメージなどで肉付けし完成イメージを固めたデザインカンプを作ったのちにコーディング作業を行います。

デザインの完成案であるデザインカンプを作る利点としては、デザインを共有しやすくすることや、コーディング前に修正が効くため細かなデザインを追求しやすいことなどがあげられます。

(4)開発

オウンドメディアを立ち上げる際は、サーバーやドメインといった環境の整備が必要になります。

サーバーについて、主流とされるクラウド型は機能や容量の変更が柔軟で、使い勝手が優れているため、クラウド型の利用をおすすめします。

また、ドメインについては、オウンドメディアの目的や機能に応じて適切な取得方法を検討する必要があり、基本的には既存のコーポレートサイトなどのサブディレクトリ内での立ち上げが推奨されます。

メディアを立ち上げるための環境を整備したら、サイトデザインやCMSの選定を行います。

コンテンツの管理を行うCMSはWordPress、microCMS、HubSpotなどが代表的で、特にWordPressは豊富なテンプレートと利用者数の多さからおすすめです。

WordPressの利用手順としては以下の通りです。

このような手順を踏んだら、実際にオウンドメディアの運営を行っていきます。

また、サイトの制作体制としては、自社で内製するか、Web制作会社に外注するかの2つがあります。

内製のメリットとしては社内にノウハウが蓄積されていくことがあげられ、デメリットとしてはWebに関する専門的な知識をある程度持っている必要があることや、人的リソースを要することがあげられます。

一方で外注のメリットとしては、Webサイト制作のプロに依頼するためデザインなどのクオリティが高いことがあげられ、デメリットとしては依頼するのに費用がかかり金銭的負担になることがあげられます。

また、オウンドメディアの制作をWeb制作の会社に委託する場合には、制作会社の実績・料金・プランなどを比較して決める必要があります。

発信するコンテンツの企画は、自社独自のものが出せるように委託先に任せっぱなしにするのではなく、社内でよく検討するようにしましょう。

このようにそれぞれのメリット・デメリットを踏まえて、自社に合ったサイト制作方法をとりましょう。

4.オウンドメディアの作り方〜コンテンツ制作編〜

サイトを立ち上げたらコンテンツの制作を行います。

以下のような手順で行い、顧客のニーズに合わせたコンテンツを作成しましょう。

  1. キーワードの選定
  2. ターゲットニーズを満たすコンテンツを作成する
  3. コンテンツをリライトする

順番に解説していきます。

(1)キーワードの選定

まずは上位表示を目指すキーワードを選定しましょう。

その際は、オウンドメディアを準備する際に設定したターゲットの検索傾向や月間検索ボリューム、コンバージョンへの繋がりやすさを考慮します。

サービスの知名度が低い場合には周辺キーワードの対策も有効です。

例えば、請求書管理ツールを提供している場合、ターゲットキーワードとしては「請求書 デジタル化 ツール」が考えられますが、サービスの知名度が低い場合はターゲットキーワードでの上位表示は難しいです。

「請求書 管理 やり方」や「請求書 業務フロー」といった周辺キーワードを活用して、ターゲットが抱える課題に対して解決策を提供するコンテンツを充実させることで、幅広い検索からの流入を促進することができます。

これにより、検索ユーザーが最初に直面する問題に対して役立つ情報を提供することで、顧客との関係を築きやすくなります。

(2)ターゲットニーズを満たすコンテンツを作成する

次に、ターゲットやキーワードをもとに構成案を考え、コンテンツを作成していきます。

その際、各キーワードにおいて、検索のきっかけやターゲットが検索する際に知りたいこと、知っておいた方が良い情報などを把握しておくことによって、ターゲットに適した情報を提供することができるようになります。

また、実際にコンテンツを作成する際は、文章だけでなく、画像やインフォグラフィックなどを活用し、情報を視覚的な形で伝えると効果的です。

(3)コンテンツをリライトする

コンテンツの公開後も終わりではなく、順位が上がらない場合や一時的な上昇が後退した場合は、リライトを行いましょう。

情報は常に変化していくため、新しい情報を反映させなければコンテンツの正確性が落ち、ウェブサイト自体の評価が下がるおそれがあるからです。

例えば、税務申告に関する記事が公開から一定期間が経過し、税法に変更があった場合、記事を更新して最新の情報に対応します。

このようにリライトを行うことで、最新の情報を提供できたり、ターゲットニーズにより適した情報を提供できるようになります。

5.オウンドメディアを成功させるための3つのポイント

オウンドメディアはポイントをおさえて運用することでより効果を発揮します。

ここでは以下の3つのポイントについて解説していきます。

  • ターゲットのニーズを徹底的に分析する
  • SEO対策を実施する
  • 運営は継続的に行い必要であれば改善する

(1)ターゲットのニーズを徹底的に分析する

ターゲットのニーズを十分に満たすコンテンツを発信することで、そのメディアはターゲットに役立つメディアと認知され、閲覧者の増加につながります。

閲覧者が増えるということは企業の商品やサービスに興味を持ってくれる顧客の増加が見込めるため、はじめに定めたオウンドメディアの目標の達成つまりオウンドメディアの成功に 近づくことができます。

(2)SEO対策を実施する

検索上位に表示させることで集客効果を高めるSEO対策を施すことで、検索上位に自社メディアを表示させることができ、閲覧者の増加が見込めます。

具体的なSEO対策には以下のようなものがあります。

  • HTMLタグや内部リンク構造の最適化をする
  • サイト内の整理によりページの表示スピードを改善する
  • 良質なサイトからの被リンクを獲得する
  • 検索ニーズを満たすコンテンツを作成する

これらを積極的に行うことで、オウンドメディアからの集客効果がより高くなることが見込めます。

(3)運営は継続的に行い必要であれば改善する

オウンドメディアは一度立ち上げてコンテンツを公開したら終わりではなく、メディア運営を継続的に行う必要があります。

新しいコンテンツを追加していくことの他にも、すでに公開したコンテンツの情報の改善をしたり、利用者のニーズや情報を分析して今後の運営に活かしたりすることも、長く愛されるオウンドメディアを運用するうえで必要です。

オウンドメディア運営を継続し、定期的に改善していくことで、より高い集客効果を発揮してくれます。

オウンドメディアの立上げで失敗をしないために

オウンドメディアを立上げ、集客を行っていく方のために立上げの企画から制作、コンテンツの作り方まで紹介しました。

オウンドメディアの立上げは、うまくいけば広告のように都度費用をかけずに集客できる会社の資産となります。

一方で、方向性を間違えてしまうと初期費用や戦略のないコンテンツ制作により多額の費用を無駄にしてしまいます。

オウンドメディアの立上げを失敗しないためには、集客目的を理解し、サイトが数年後どのような状態になっているかをイメージし戦略設計・構築を出来る人材が必要です。

NIBALでは、中小・ベンチャー企業から上場企業までオウンドメディアの立上げ支援を行っています。

最初から成果を感じ、続けてもらえるようになるべく取り組みやすい費用感で支援をしております。

「なんとなく効果がありそう」で失敗しないために、オウンドメディアに関して気になることがあればぜひお気軽にご相談下さい。

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