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【7/15~7/21】トライベック「中小企業DX実態調査」を発表 など

7/15〜7/21の以下の気になるニュースを紹介します。

SEO:Google AI Overviewの結果を保存できるように
マーケティング全般:トライベック「中小企業DX実態調査」を発表
データ分析:Repro、店舗アプリのインストール前後の利用状況に関するユーザー調査を実施
SNSマーケティング:ホットリンク、Instagramの利用動向に関する調査結果を発表

その中でも特に、以下のニュースについて解説します。

  • トライベック「中小企業DX実態調査」を発表

トライベック「中小企業DX実態調査」を発表

引用:2024年最新版、中小企業DX実態調査 「伴走型」のサポートが急務

概要

トライベック株式会社が実施した「中小企業DX実態調査」によると、全国の中小企業・中堅企業(SMB企業)1,168社を対象に2024年6月中旬から6月後半にかけてアンケート調査が行われました。この調査は、Webマーケティングの効果やデジタル専門人材の不足、セキュリティリスクなど、SMB企業が直面するデジタル変革(DX)の現状と課題を明らかにしました。

さらに、デジタル領域における課題として、多くの企業がWebサイトのセキュリティ対策に不安を感じていることが挙げられます。特に、資本金1千万円から1億円未満の企業では予算や人手不足が、資本金1億円から10億円未満の企業ではインターネット上の悪い口コミや具体的な成果指標の不確定性が課題となっています。

また、デジタルマーケティング領域における専門スキルを有した人材の確保が困難であり、外部サポートやアウトソーシングの選定が重要な課題となっていることも明らかになりました。このような状況から、デジタル専門人材の支援や活用を含めた包括的な支援が急務であることが示されています。

考察

引用:2024年最新版、中小企業DX実態調査 「伴走型」のサポートが急務

現状、中小企業が実施しているマーケティング施策には、Webサイトの運営、SEO対策、SNSマーケティング、Web広告、メールマーケティングなどがあり、これらの施策に対する期待は、製品やサービスの理解促進や問い合わせ、資料請求の獲得に集中していると判明しました。

しかし、サービスの理解促進や問い合わせ、資料請求の獲得が十分に行われておらず、達成率はわずか10%程度にとどまっています。また、デジタル化に伴うセキュリティ対策への不安や、適切な外部サポートやアウトソーシングの選定が難しく、予算や人手が不足していることも問題となっています。これらの施策が特定の担当者に依存しているため、組織全体での取り組みが不足しているのも現状です。

これらの取り組みが進まない原因としては、マーケティング施策の効果がすぐに出ないという懸念があり、予算を割くことができない状況が影響していると考えます。また、マーケティング施策といっても何をすべきかや、そもそもどんな問題を抱えているのか明確でなく、打ち手に飛びついてしまい効果が出ないというケースも考えられます。さらに、デジタル化によるセキュリティリスクに対する理解が不足しており、アナログの方が安全であると感じる企業も少なくありません。

これらの問題に対しては、まず短期的な効果を狙った施策を実施し、すぐに成果が得られることで予算を確保できるようにします。例えば、広告施策など即時の効果を実現できる施策を提案し、その後、予算を確保できるようになったら長期的な効果ができる施策に移行する方法が有効でしょう。また、適切な施策を選定するための現状把握と各施策の目的や利点の理解が重要です。さらに、デジタルにおけるセキュリティリスクとその対策を明確にし、アナログよりも安全性が高いことを示すことも重要です。

また、中小企業が重視する指標として、労働生産性の向上や従業員一人当たりの付加価値額が挙げられます※が、中小企業がマーケティングDXに取り組む際には、従来の生産性という指標にとらわれすぎないことが重要です。なぜなら、生産性向上は一見して良さそうな目標に思えますが、ビジネスの本質的な成長や価値創造を見失う可能性があるからです。

生産性という指標は明確なゴールが存在することを前提としています。しかし、ビジネスの現場では目標が常に変化し、予測不可能な要素が多く存在しています。また、生産性を上げてできた時間を活用しなければ、付加価値は生まれないにも関わらず、生産性を上げた後どう付加価値を生み出すのかが語られていないため、生産性を指標にするのは適切ではないと考えます。

※参考:SEOの教科書「中堅中小企業が意識すべき経営指標とは?それぞれの見方や注目ポイント」

関連リンク:2024年最新版、中小企業DX実態調査 「伴走型」のサポートが急務

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