【7/29~8/05】GoogleがCookie廃止方針の撤回を表明 など
7/29〜8/05の以下の気になるニュースを紹介します。
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マーケティング全般:Google、Cookie廃止方針を撤回
データ分析:2024年度「国内消費者意識・購買行動調査」
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その中でも特に、以下のニュースについて解説します。
- Google、Cookie廃止方針を撤回
GoogleがCookie廃止方針の撤回を表明
引用:日本経済新聞「Google、サードパーティークッキー廃止方針を撤回」
概要
Googleは当初、プライバシー保護の一環としてサードパーティクッキーの廃止を計画していましたが、英競争・市場庁(CMA)や広告業界の強い反発を受け、7月22日にこの方針の撤回を表明しました。代わりに、消費者がクッキーの利用を容易にオプトアウト(ユーザーが同意しない意思を示すこと)ができる新たなプランを検討しています。この決定は、マーケターにとっての短期的なデータリスクを軽減しながら、消費者のプライバシー保護を図るという二重の目的を持っています。
考察
Googleの決定によってサードパーティクッキーが残ることになりますが、代わりに消費者がクッキーの利用を容易にオプトアウトできるようになるということは、企業がクッキーを活用する機会が減っていくことを意味するでしょう。そのため、企業はファーストパーティーデータの活用を強化する必要があるのではないでしょうか。具体的には、自社のWebサイトやアプリを通じて直接顧客とつながり、顧客のログイン情報やメールアドレスを利用して購買履歴や閲覧行動を追跡します。Amazonの「おすすめ商品」機能のように、顧客の行動に基づいた個別化された提案が可能になります。
さらに、ゼロパーティーデータとセカンドパーティーデータの活用も重要だと考えられます。ゼロパーティーデータとは、顧客に直接好みを尋ねることで得られる情報であり、例えばNetflixが「この作品は好きでしたか?」といった質問を通じて顧客の嗜好を把握する方法が挙げられます。また、セカンドパーティーデータは、パートナー企業とのデータ共有によって得られる情報であり、航空会社とホテルチェーンが顧客データを共有することにより、相互のサービス向上に役立てることができます。